日本で投資が普及しない理由を考えてみた件 その1
こんにちは、シュウです。
当ブログをご覧頂きありがとうございます!
先日会社の同僚と持ち株について話す機会があったのですが、その流れで投資の話になりました。やはり投資を行っている人間は一人もいなかったです。
私もこの年まで全く投資に興味はなかったので、人のことは言えないのですが、まだまだ投資を行っている人は少ないようです。
投資をはじめて色々な知識を身につけていくうちに、やはり投資は必要、重要なスキルと感じることが多くなりました。
20代の頃に読んだ本の中でこれからの社会に必要なスキルは、IT、英語、ファイナンスと書かれていました。その時にピンとこなかった自分が悔しいです!
この週末は、私の事例、及び周りの反応から日本でなぜ投資が普及しないのか考えてみました。
■私的に考える投資が普及しないその理由
この2つに辿り着きました。
1.投資に対する知識不足
2.お金の増やし方についての偏った考え
●日本国民の有価証券保有の実際
まずは、日本国民の有価証券保有の現状を見ていきます。私の周りが少ないだけで世の中では皆さん投資を行っているかもしれませんし…。
結果としては、日本での有価証券の保有割合は20%以下、比較するアメリカは約50%です。20%ということで少ない方にしておきます。
金融資産の内訳です。ニッセイアセットマネジメントさんよりお借りしました。
日本で投資が普及しない理由としてこのような記述を見つけました。幻冬舎さんから引用です。
かつて、アメリカも日本と同じ程度の株式・投信保有比率に留まっていましたが、401k(企業型確定拠出年金)やIRA(個人向け確定拠出年金)などの税優遇処置を含んだ政策を打ち出し、過去20年間で、その残高に占める投資信託の割合が、401(k)は約30%から約60%に、IRAは約40%から約50%に増加しました。少額からの投資や投資積立、長期投資を可能にして、株式・投信保有比率を高めたという経緯があります。その結果、アメリカ人は資産を増やすことができたのです。
アメリカでは税制優遇を行った結果、投資が普及したとのことです。
それを手本にしたんでしょうね。日本でも、「一般NISA」、「つみたてNISA」、「ideco」の税優遇制度を2014年に開始しました。制度を作るだけ作って運用が見えてこない、かつてハコモノ政策なんて言われたのにそっくりです。日本的といえば日本的です。
どの制度もかなりの税優遇が受けられ、お得な制度なんですけど…。
制度がスタートしてどうでしょう?なにか変化はあったでしょうか?
有価証券保有推移を調べてみました。野村総研さんよりお借りしました。
金融資産に占める有価証券の割合はほぼ変化ないです。
では世代別にはどうなのか?ITを駆使する若い世代は投資に対して意識が変わったといわれますがどうなのか?
日本での投資の現状を見てきましたが、時系列にみても、世代別にみても、「貯蓄から投資へ」が進んだようには感じません。時系列に見たら、現金資産の割合が増加傾向ですし!
還元率1%程度のポイントカードをあんなにありがたがっている国民が、なぜこんなにお得な税優遇制度を活用しないのでしょうか?
また、宝くじやパチンコ等の圧倒的に胴元が有利なギャンブルにお金をつぎ込むのに、それよりもはるかにリターンが優れている投資をなぜ活用しないのでしょうか?
今回は日本の資産運用の現状をみていきました。
投資は自己責任!長い道のりを行きましょう!