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ワイドモート、企業も合戦も堀が重要なのは一緒!その1

こんにちはシュウです。

当ブログをご覧いただきありがとうございます!

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投資の勉強をしていると初めて聞く言葉がたくさん出てきます。

なるべくその都度検索して覚えるようにしています。

この週末はワイドモートについて調べてみました。

■ワイドモートという言葉の意味

長期投資家の皆さんのブログを拝見しているとしばしば見かけるこの言葉、どんな意味なのでしょうか?

ワイドモート(wide moat)、直訳すると広い堀ということらしいです。

城の周りには堀が巡らせてあって、広ければ広いほど攻めにくい城になります。大阪冬の陣大阪城の広大な堀があったからこそ豊臣家は持ちこたえられたわけです。

ビジネスでいうと簡単には攻めてこられない戦略をとっているという意味らしいです。

簡単に攻めてこられない企業に長期で投資すれば、その恩恵を受けられるということですね。

■ワイドモートとは何か?

競争戦略上高い優位性を持っていること。

考え方としては、マイケルポーター氏の5フォース分析に近いもののようです。

ワイドモートを調べると下記のような図がしばしば出てきます。(図は株式会社いないないばあさんよりお借りしました。)

 

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これら5つの要因について、それぞれに高い優位性がある場合ワイドモートといえると思います。

但し、私はこちらの考えの方が好みです。

ストラテジー&タクティクス株式会社の佐藤義典氏が提唱する、「戦略BASiCS」という考え方です。

経営戦略は大別して、

 

・戦場型→儲かる戦場で戦えば儲かる

・独自資源型→独自資産を持てば儲かる

・差別化型→差別化できれば儲かる

・顧客型→顧客志向で考えれば儲かる

・メッセージ型→良いメッセージを送れば儲かる

 

になります。

これをまとめたものが

 

Battlefield (戦場)

・Asset (独自資源)

・Strength (強み・差別化)

・Customer (顧客)

・Selling Message (売り文句)

 

になり、その頭文字をとって「BASICS」と名付けたそうです。

ニーズごとに括られた戦場で、その企業が持っている独自資源が顧客からみて差別化される要因となって、顧客に伝われば勝てる、という考え方です。

例えば、日本のマクドナルド。普通に考えると、競合はモスバーガーロッテリアです。

競争戦略のテキストを見ても、モスバーガーとの比較はよく出てきます。

マクドナルドは コーヒーを強化しています。

これを強化するということは、

カフェの戦場で、スターバックスドトールを競合とし

高品質な豆を使ったコーヒーを¥100で提供できる独自資源で

低価格でもおいしいコーヒーを提供できる強みで

手軽に本格的なコーヒーをのみたいニーズに対して

¥100で高品質な豆を使ったコーヒーを提供します、というメッセージで獲得する。

になります。

この中でワイドモートになる重要な部分は、独自資源が強み・差別化に繋がっていおり、他社から模倣されにくくなっていることです。

ここが模倣されやすいと、簡単に戦場に攻め込まれます。

また、佐藤氏がしばしば言われることですが、製品が顧客にとってベネフィットになっているか?です。独自資源を使って差別化された製品を作っても、それが顧客のベネフィットになっていないとその製品はなんの意味もありません。例えば、携帯電話の重量が1kgが当たり前の時代に、100gで作れればそれは顧客にとってベネフィットになるでしょうが、100gを90gにしたところでそれほど顧客はベネフィットを感じず、独自資源を使って差別化・強みを発揮できたとはいいがたいです。こう書くとおかしいですが、かつての日本の製造業はスペック偏重でこういったことは普通に行われてきました。結果、電化製品のメーカーは凋落していきました。

今回はこの辺で、その2に続きます。

投資は自己責任!楽しく長い道のりを行きましょう!